宮崎虎之助『神を成就するもの』ほか。BOOK & A 古書展(2023/5/13)。

 BOOK & A 古書展の初日。西部古書会館へ行く。
 鎌田東二『宗教と霊性』(角川選書・1995年) 350円
 小原國芳『秋吉台の聖者 本間先生』(玉川学園出版部・1930年) 函 300円
 宮崎虎之助『神を成就するもの』(平凡社・1929年) 函 500円

 「本間先生」とは、秋吉台の大理石採掘場で、不良少年たちと共同生活を送りながら青少年の感化事業を行っていた本間俊平(1873‐1948)のこと。
 『神を成就するもの』は自称メシヤ仏陀こと預言者宮崎虎之助(1871‐1929)が生前執筆した最後の著書である。昭和34(1959)年に、なぜか平凡社が再版を出しており、そちらも所持しているのだが、それは漢字を当用漢字に改めたものである。平凡社を創業した下中彌三郎(1878‐1961)は若い頃預言者の教えに共鳴していた時期があり、そのことが再版発行に絡んでいるような気がする。初版はもう一冊持っていて、それは顕眞學苑図書館に梅原眞隆(1885‐1966)が寄贈した本で、梅原旧蔵書の一つである。それには函がなかったので、函入を見つけることができてよかった。これで『神を成就するもの』は三冊目の購入ということになる。預言者宮崎虎之助研究者としてはまたとない僥倖だった。合掌礼拝、である。